美容皮膚とは

主に皮膚疾患に関する診察・検査・治療を保険診療で行うのが一般皮膚科なのに対し、美容皮膚は見た目など美容目的で行う医療行為(施術)のことを言います。この場合は保険適用外にあたるので、これらにかかる治療費に関しては患者さんの全額自己負担(自由診療)となります。ただ適用外であるので、海外では承認されていても日本では承認されていない医療行為というのが可能となります。
フォトフェイシャル(IPL)
治療
肌のくすみ・赤ら顔などでお悩みの方へ
当院では、IPL(Intense Pulsed Light)機器を使用したフォトフェイシャル治療を導入しています。
医療機関でしか扱えない高出力IPL機器による、安全かつ効果的なスキンケアをご提供いたします。
このようなお悩みにおすすめです
- 肌のくすみ・色むら
- 軽度のシミやそばかす
- 頬や鼻の赤ら顔(毛細血管拡張)
- 慢性的な顔の赤み・酒さ
- ニキビ跡の赤み
IPL機器の特徴
高性能フィルターで様々な病変に対応
メラニンやヘモグロビンなどに特化したフィルターを用いることでシミ、赤みなど、狙った病変に効果を発揮します。
冷却システムで痛みを最小限に
優れた冷却機能により、照射時の痛みやダウンタイムが少なく、快適に治療を受けていただけます。
肌のトーンを均一に整える
光がメラニンやヘモグロビンに反応することで、シミ・赤みの両方を改善し、透明感のある肌へ導きます。
当院では、皮膚科専門医による診察と評価のもと、一人ひとりの肌状態やお悩みに合わせた設定で照射を行っています。
美容目的でも、医学的根拠に基づいたアプローチを大切にしています。
治療の流れ
- 診察・カウンセリング
- クレンジング・洗顔
- IPL照射
- アフターケア・UVケアのご案内
治療頻度と回数の目安
初回から効果を実感される方も多いですが、2~4週間に1回の間隔で、合計3~5回程度の継続治療をおすすめしています。
よくあるご質問
- 痛みはありますか?
- 輪ゴムで弾かれる程度の軽い刺激です。強い痛みや腫れはほとんどありません。
- ダウンタイムはありますか?
- 治療直後に軽い赤みが出ることがありますが、数時間~翌日には落ち着きます。メイクも当日から可能です。
- 施術の予約はどのようにすればよいですか?
- ご予約は、診察・カウンセリング時、またはお電話にて承っております。
現在のところ、Webからの予約は受け付けておりません。また、施術当日の電話でのご予約も承っておりませんので、あらかじめご了承ください。予約可能な時間帯は、原則として月・水・金曜日の11:00、11:30、12:00、16:00、16:30、17:00、17:30です。施術時間はおよそ20分程度です。
料金
全顔 | 22,000円 |
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シミ治療
「シミ」は単一の疾患を指す言葉ではありません。青・茶・黒などの主にメラニン色素の病変がまとめて「シミ」と呼ばれています。シミには日光黒子、肝斑、そばかす(雀卵斑)、炎症後色素沈着、太田母斑、遅発性太田母斑様色素斑など、多様な病変が含まれます。それぞれ原因も異なれば、治療も異なりますので、まずはしっかりとした診断が重要です。
シミ治療をご希望の際には、化粧をしっかり落として受診していただく必要があります。メイクは正しい診断の妨げになります。当院では受診前のメイク落としや、帰宅時のメイクをパウダールームで行っていただけますので、お声がけ下さい。
トレチノイン・ハイドロキノン併用療法
ハイドロキノンとは
ハイドロキノンはシミの原因であるメラニン色素を薄くする強力な美白成分として知られています。ヒドロキノンと呼ばれる場合もあります。日光黒子・肝斑・そばかす(雀卵班)・炎症後色素沈着などの比較的浅い部分のシミに有効です。
ハイドロキノンの注意点
比較的かぶれやすい成分ですので、毛染めや化粧品、塗り薬などでかぶれた経験のある方は、パッチテストを行ってから使用していただきます。そうでない方も十分に注意して使い始めて下さい。肌に合っていないと感じた場合はすぐに中止して受診して下さい。
また、長期間の使用によって、メラノサイト自体の機能が低下して、白斑を生じる場合があります。標準的な4%の製品では数か月使用したら同程度の期間の休薬期間を設けることをお勧めしています。
トレチノインとは
トレチノインとは正式にはオール・トランス・レチノイン酸と言い、表皮の新陳代謝を促進させる効果があります。それによって表皮にあるシミの排出を促したり、毛穴のつまりを取ることでニキビになりにくくしたりする効果があります。
トレチノインの注意点
使用開始から1か月程度は皮膚が剥けてヒリヒリしたり、乾燥したりします。使い始めは少量を数日おきに塗り、問題がなければ塗る量や頻度を徐々に増やしていくようにして下さい。
2か月程度使用すると効果が弱まるとされています。休薬して再開すると効果が戻ると言われていますので、当院では2か月使用したら2か月程度休薬をお勧めしています。
塗り薬でも、お子さんに奇形を生じやすくなる(催奇形性)という副作用があり、内服薬に比べて可能性は極めて低いもののゼロではないので、トレチノインを使用中は避妊をし、授乳も控えて下さい。
トレチノイン・ハイドロキノン併用療法とは
これら2つの塗り薬を併用することで相乗効果があります。ただし、表皮のシミ(日光黒子・肝斑・そばかす・炎症後色素沈着)のみが対象です。真皮のシミには効果はありません。その場合にはレーザー治療が良い適応となります (開院時点では当院では扱っておりません)。
料金
4%ハイドロキノン 5g | 2,750円 |
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0.05% トレチノイン 5g | 3,850円 |
肝斑治療
肝斑とは
概ね30~40歳代の女性に発症し、女性ホルモンのバランスに関わるとされ、妊娠やピルの服用により発症もしくは悪化することがあります。
多くが頬骨の部分に左右対称のぼんやりとした淡く茶色い色素斑です。まれに額や口の周りに出ることもあります。
トラネキサム酸・ビタミンC・ビタミンE併用療法
トラネキサム酸にはメラニン生成抑制作用があり、ビタミンCはチロシナーゼ活性阻害作用、ビタミンEは紫外線照射時に増加する脂質の抗酸化作用をもち、いずれもメラニン合成シグナルを抑制します。これらを同時に摂取することで、より肝斑を抑制することが示唆されています。
文献) Zhang L, et al. Tranexamic acid for adults with melasma: a systematic review and meta‒analysis. Biomed Res Int, 6:1683414, eCollection 2018.
トラネキサム酸の注意点
多くの試験で12週間内服したことによる効果が確認されていますが、それ以上は効果も副作用も不明です。トラネキサム酸には血栓を作りやすくする作用があります。同様の副作用を持つ低用量ピルとは一緒に服用しないで下さい。また血栓症の既往があり、血液をサラサラにする薬剤を飲まれている場合、トランサミンがそれらの効果を減弱させる可能性があるため、内服していただけません。手術を控えている方は、術後の静脈血栓症や肺塞栓の懸念があるため、内服していただけません。
料金
トラネキサム酸 (500mg) 100錠(1日3錠 × 約33日分) |
2,860円 |
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ビタミンC (200mg) 300錠(1日9錠 × 約33日分) |
2,970円 |
ビタミンE (50mg) 100錠(1日3錠 × 約33日分) |
880円 |
医療用ファーストピアス
医療用ファーストピアスとは
一般的にピアスの軸やキャッチ(留め具)に使われているのはニッケルやクロムなどの合金で、そこから微量に溶け出した金属イオンが、皮膚やファーストピアスの傷口から吸収されることによって金属アレルギーを引き起こします。
当院で扱っているピアスはすべて金属アレルギーの心配が少ない純チタン製もしくは高品質な医療用プラスチック製です。チタンは酸化したり溶けたりしにくい(イオン化しにくい)という特徴があるため、アレルギーを引き起こしにくいとされています。プラスチックも同様に溶出しませんので、アレルギーを引き起こしにくい素材です。また、キャッチの部分も同じ医療用プラスチックを使っておりますので、金属アレルギーを引き起こす可能性を極力抑えることが出来ます。
また、すべて滅菌済みのピアスを使用しますので、感染リスクも抑えられています。
料金
耳たぶへのピアス穴開け処置 1箇所あたり | 2,200円 |
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ファーストピアス 1個 | 1,430円〜2,200円 |
抗菌外用薬 | 330円 |
- ※当院ではご持参いただいたピアスを用いての穴あけは行っておりません。
- ※当院では耳たぶ以外の部位への穴あけは行っておりません。
BLOMDAHL のホームページでご希望のピアスがございましたら、お取り寄せも可能ですのでお問い合わせください。
ただし、小さい3mmのものは埋没の危険があり、当院ではファーストピアスとしてはお勧めしておりません。